多分私は22世紀の日本を見ることはない。

多分私は22世紀の日本を見ることはない。
けれどもこの子は見るのだろうか。

 

子供が生まれて一番の衝撃は、自分の未来が子供につながっていくという実感だ。

私は亡くなるのに、子供は生きて自分の知らない社会を生きていくのかもしれない。

そんなことは考えたことがない。というと言い過ぎだろうか。

 

22世紀の日本は、どんなだろうか。


人口はこのままのペースで行くと80年で、半分まで減るらしい。

終戦時に7000万人だったそうだから、また元に戻るだけなのだろうか。

 

国のレポートでは高齢化率はさらに進み、40%まで進むそうだ。
生産人口がほぼ2人に1人の社会はどんなだろうか。
その中に入るの高齢者が今生まれたばかりの赤ちゃんということになる。

 

20世紀初頭は軍事大国が跋扈して、お互いに占領しあった。
21世紀は、少なくとも平和であろうとしており、エコが叫ばれる。

それでは、22世紀は?
まだ戦争もなく、やっているだろうか。
ひょっとしたら、国家の枠を超えて、宇宙に飛び出して、いろんな惑星に進出してるだろうか。
AIはどこまで仕事をしてるんだろう。バイオは?拡張現実は?

私が長生きしたい理由があるとしたら、新しい科学技術の発展をみてみたいというのがあるが、その感覚は面白いSF小説が読みたいからというのに近い。

 

地球の人口が100億を超えて、今よりも何十億も増えているのに、

日本の生産人口は半分に減っている。

今の日本が維持できないとしたら、集中的に整備された大都市と廃棄された郊外とに別れるのだろうか。

それとも今想定している事が意味のなくなるような、凄まじい産業構造の変化が起こって、人口減少をカバーしているのだろか。